白模型で集客って?

テコです。

息子と住宅展示場でハウスメーカーや工務店のモデルハウスを見学することがあります。そこには集客の装置があちこち散りばめられていて引いてしまうほど。子供たちを誘い込むおもちゃやママがハイテンションになる日用品のプレゼントは当たり前に使われる手法ですね。それらの費用が住宅の価格に乗っかるのですから(苦笑)。

ところで、住宅展示場やモデルハウスを持たない中小工務店や建築設計事務所はどうやって集客する?そもそも集客って何?をまとめました。そして今回は白模型による集客の方法がわかるお話です。なぜ白模型が集客に向いているのかを分かりやすく説明しています。

集客って何?

集客はマーケティングとも言われる「モノを売るための仕組み」です。でもそれでは重要なことがらが抜けています。そこで、「求めている人とつながる仕組み」と言いかえると本質に近づきます。住宅展示場はそれ自体が集客装置です。家づくりを考えているけど何をしたら良いのか分からないというご家族はたくさんいらっしゃいます。そんな時に私たちが家づくりの「?」を解決する場所と認識しているのが住宅展示場というわけです。

でも時代は変わりました。住宅展示場はあくまで一つの手段です。今、充実しつつあるインターネットの世界、特にSNS等によるオンライン集客。多くの設計事務所や工務店、ハウスメーカーがSNSに家づくり情報をアップすることで求めている人とつながろうとしています。そうやって、まずは「つながる」こと。それが集客です

リアルでもバーチャルでも
リアルでもバーチャルでも私たちはつながることが第一歩です

集客装置って?

一昔前は、新聞や雑誌の広告、チラシやテレビCMが主な集客の入り口でした。そこから住宅展示場へ足を運んでもらい、豪華なモデルハウスで夢の新築マイホームを想像してもらいます。建築事務所や工務店は地元紙にイベント告知や建売情報のチラシを差し込んで集客していますよね。もちろん、前述したとおり、SNSも定着した感じはあります。が、今から参入するには敷居が高いと考えるプロの方ももしかするといらっしゃるかもしれません。そんな方にはまだブルーオーシャンな有力SNSも存在しますので要チェックです。下記の記事を参考にしてみてください。

【建築会社要check!】Pinterestが2022年にブレイクしたら・・・

最近では、VR(バーチャル・リアリティ)、AR(アーギュメント・リアリティ)なども幅を利かせており、最大手のハウスメーカーは竣工していない新築住宅をVRヘッドセット(ゴーグル)を装着することで疑似体験できるシステムを確立していたりします。あるいは、工務店やビルダーを支援するプロジェクトなどで盛り上がっているお話も聞くようになりました。例えば以下のような情報もあります。

「オンライン住宅展示場」VR建築展示場 XR EXPO https://xr-expo.ne.jp/what-is-a-xr-expo

建築予定の家をバーチャル映像で確認する時代が一般化する?
建築予定の家をバーチャル映像で確認する時代が一般化?

ところで、集客装置とは「求めている人とつながり続けるための道筋」です。家づくりを任せてもらえるまでの道筋を以下のような集客ツールの組み合わせで成り立たせているのです。

  • オウンドメディア(公式サイト)
  • メルマガ
  • コミュニティ(サロン)
  • 動画配信
  • 音声配信
  • ブログ
  • SNS
  • PDF資料
  • プレゼント企画
  • イベント企画
  • 住宅展示場
  • 住宅見学会
  • 家づくり講座
  • 白模型

など。単体ではなく組み合わせることで各工務店、設計事務所に合った集客装置が完成します。そしてこの中には住宅模型・白模型も集客ツールとして含まれているのです。

白模型の威力って?

小さな子供たちが家づくりに参加するイメージができる方はなかなかいらっしゃらないと思います。あの難しい図面、部分的なパース、数字や文字だらけの資料で大人たちだって家づくりの全体を捉えるは難しいです。子供たちが家づくりに参加するなんて想像できないのが一般的かもしれません。

ところが、白い模型は子供たちの参加を可能にします

例:有名建築家

世界でも有名な建築家は日本にも多くいらっしゃいます。一般には、建築家の設計料は建物本体価格の10%前後(工務店は5%前後)と言われていますが、有名建築家ともなると30%という巨額なお金を動かすんですね。テレビや講演会、あるいは展示会などを開くと必ずと行って良いほど建築家と建築模型がセットで登場します。彼らは、建築模型がどんな役目を果たすモノなのかを誰よりも理解しているからなんです。

ドラマで使用されている白模型
ドラマで使用されている白模型

例:ドラマの中の建築事務所

私もよくドラマの中の模型を提供させて頂くのですが、最近ではシーズン8を無事終えた女医のドラマで制作をさせて頂きました。あるいは、大物俳優扮する建築家のドラマや建築事務所が舞台の映画などでも模型たちは活躍しています。バラエティ番組でも建築事務所が舞台のシーンでは模型を提供しています。このように、その場が建築事務所であることを建築模型が証明するほどの知名度を持っていることにお気づきでしょうか。

白模型にはそんな威力が備わっているのです。

白模型の能力

最先端技術にも劣らない威力を持った白模型は、時系列で分けると5つのメリットに分けることができます。

発信力

模型はまだ設計の実績がない時に特に威力を発揮します。ペルソナ(仮想施主)を設定したらその施主に対して仮想の設計を手掛けます。そして模型にします。この模型はSNSやブログ、動画や公式サイトで縛りなく公開することが可能です。プランやスケッチだけでも可能ですが、こうやって作られた立体物(模型)はショーウィンドウに飾られれる作品にもなります。まだ発信力に気づいている工務店や設計事務所は少ないので効果的です。

コミュニケーション力

模型をミーティングテーブルに置くだけでその場が賑やかになりスムーズな打ち合わせとなります。この事例は白模型を活用されている皆様から「声」として頂いています。模型は全体が把握でき時間軸での想像(暮らし)も容易なため、自然といけニャ質問が出てくるのです。コミュニケーション能力があることの証です。

皆さんの声:https://whiteteco.com/20211130koe/

設計業務のスマート化

模型を作ることで意思疎通が上手くでき、設計業務がスリムになったというお話も頂いています。私自身、設計事務所に勤務していた時には1案件に最低2つの模型(プラン)を最初に作るのが通例でした。それぞれの良し悪しを立体で見て頂き、こだわりたい部分と切り捨てても良い部分が早期に明確になるのです。結果、設計が確定するまでの業務を短縮することもできたことになります。皆さんの声もぜひ目を通して頂けると分かりやすいかと思います。

皆さんの声:https://whiteteco.com/20211130koe/

思い出づくり

白模型でも色付き模型でも、設計の検討中に作られた模型は徐々に壊れたり作り変えられたりして形を変える場合があります。その模型をプレゼントする建築事務所さんがあります。想像してみてください。集客コンサルが提案する鍵引き渡しセレモニーで玄関アプローチの赤いじゅうたんを歩かされるご家族を。確かに思い出づくりにはなるでしょう。でも、そこに時の流れも空間の変化も刻まれていません。検討用に使われた模型は家づくりの作業過程を残す思い出の品なんです。

ボロボロの模型を飾ってくださるご家族も
ボロボロの模型を飾ってくださるご家族も

トラブル回避

白模型を活用されている皆様の声の中に「設計者とお施主との間にズレがないか確認できている」という回答が複数あります。お施主様に「こんなはずじゃなかった」と思わせてしまう工務店や設計事務所は、間違いなく設計の段階でお施主とのズレを引き起こしています。建築模型では有名なスタジオ「Kennedy Fabrication(ケネディ・ファブリケーション)のマイケル・ケネディ氏は、「プロセス全体がトラブル解決のようなものです」と語っているように、白模型は誤解やズレを補正し、円満な家づくりに貢献していることが分かります。

皆さんの声:https://whiteteco.com/20211130koe/

まとめ:白模型集客とは

ここまでお読み頂きありがとうございました。私のつたない文章でも白模型がどんな役割を担ってくれているかご理解頂けたと思います。まとめさせて頂くと、「求めている人とつながる仕組み」「求めている人とつながり続けるための道筋」ではまだ足りないと思っています。

白模型集客は「家づくりの過程すべてに寄り添う仕組み」です。

しつこいようですが、皆様から頂いた声の中に、全ての段階で模型を作る建築家の方がいらっしゃいました。そのすべての過程でどうしても作れない事情があった時に私のような模型職人にご依頼頂ければ良いのです。建築設計事務所・工務店の中の人が製作したほうが本当はベストなんです。念願の新築一戸建てを手にしたご家族やそれに携わってきた方々が生の声を発信し素晴らしい家、そして素晴らしい町にしていくものだと思うのです。

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